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【歯科矯正についての失敗談】18年続けた受け口矯正とトラブル

受け口や出っ歯、歯並びが悪い、など歯にコンプレックスを持っている人は多いです。

そんな悩みを解決する歯科矯正には、誰もが希望を持つでしょう。

歯医者 歯科矯正

だけど・・・

ちょっと待ってください!

歯医者さんを信用して始めた歯科矯正が大きく失敗することもあるんです。

そう、私のように。

想定していた歯並びにならないことや、

矯正期間や費用を大幅にオーバーするケースもあります。

歯並びで人の印象はガラッと変わる

とも言われます。

顔の中でも、とくに口元は美しく保っておきたい。

だからこそ・・・

医師の言うことをそのまま信じるのではなく・・・

歯科矯正のリスクや歯医者選びのことなどを、自分なりにもっと調べ、慎重に開始してほしいと思います。

どうやって調べる?

とはいえ、いざ歯科矯正をする際、何を基準に病院や医師を選べばよいのか分かりません。

医師の腕や実績、実際に治療を受けた患者からの評判など、さまざまなものから判断しなくてはなりません。

ここで、皆さんに注意してほしいことがあります。

一般の人がよく思っていること、

「歯医者さんで歯科矯正ができる」

実はこれが大きな間違いなんです。

歯科矯正は、子供の成長による骨格の変化や、歯並びを変化させることによる微妙なかみ合わせの調整など、非常に高度で特殊な技術を必要とします。

どこの歯医者でもしっかりと治療してくれる、と考えることは非常に危険です。

安さの魅力???

歯科矯正は高額なため、

できるだけ費用が安いところがいい

というのが本音だと思います。

けれど、ただ治療費が安いというだけで決めてはいけません。

実際に、「費用が安い」ということだけで決めた私は・・・

今、結果的にさまざまなトラブルを抱えています。

ここでは、私が受けたトラブルを失敗談として、歯科矯正にまつわる様々なトラブルを紹介します。

歯科矯正にかかった期間、費用、そして治療後のトラブルの3つにわけて、具体的なありのままの実体験をお伝えします。

読み終えていただければ、費用だけで病院を決めるリスク、そしていかに病院、医師選びが歯科矯正の成功を左右するかが分かるようになるはずです。

歯科矯正にかかった期間

歯科矯正を決めた「医師の後押し」

私は人より顎が小さいのですが、歯が大きいため、口にはまりきらないという悩みがありました。

乳歯が抜け、永久歯に生え変わるたびに、歯並びが悪くなってしまうのです。

そんな中、両親から歯科矯正をすることを勧められました。

歯科矯正をすれば歯並びに対する不安もなくなる上に、綺麗な口元になる

治療の期間だけ頑張れば、一生歯並びに悩まない

という期待の一方で、

「歯科矯正の痛み」「長期間継続」「ワイヤー治療の見た目」などを考えると、なかなか決められずにいました。

そんな私が最終的に歯科矯正に踏み切ったのは、

子供のころから見てもらっている医師から、

小学4年生の今から始めれば、高校を卒業するまでには綺麗な歯になれるよ

という後押しをしてくれたのがきっかけでした。

異性を意識し始める思春期すべてを歯の矯正に費やさなければならないことにとても抵抗がありましたが、

一生の中のたった9年間頑張れば、残りの人生を歯並びに悩むことなく過ごせる

と気持ちを前向きに奮い立たせて、歯科矯正を決断したんです。

この・・・

9年間だけの辛抱だ。

という言葉を胸に、つらい治療も乗り越えてきました。

しかし・・・

この希望は後々、見事に打ち砕かれることとなります。

歯医者

第一段階のワイヤー治療が長期化

一般的な歯科矯正では、第一段階として、歯に装置を直接取り付けて固定するワイヤー治療を行います。

歯科矯正 歯医者

このワイヤー治療、医師が言う予定では、小学生のうちに終わるはずでした。

しかし、実際にワイヤー治療を終えたのは、私が中学卒業のころです。

この理由として、担当医師は、

ワイヤーを使用した矯正は、思いがけない歯の成長によって期間が前後することもある

という説明でした。

医師も、レントゲンを見て歯科矯正にかかるおおよその期間を計算し、最初に提示してくれたわけですが、その予想が大幅に外れたというわけです。

長引くワイヤー治療をどうにか早く終えたいと、ゴムかけ期はかなり努力しました。

「ゴムかけ」とは???

ワイヤー矯正の過程で、大半の方がゴムかけを併用します。
ゴムかけで使用するゴムは、医療用の小さな輪ゴムであり、色々な大きさや太さがあって、太いほど矯正力が強くなります。
矯正 歯医者具体的には、上の歯と下の歯の矯正装置にゴムを引っかけて使用するのですが、口を開けにくい不便さや、会話の際に人に見られる恥ずかしさがあります。また、患者自身がゴムかけをする必要があり、面倒に感じる方もいます。
しかし、ゴムかけには、ワイヤーにはない矯正力があります。
ワイヤーは左右に引っ張る力に優れているため、凸凹がない、きれいな歯並びにすることができますが、「上下のかみ合わせ」は対応しきれません。
そこで、重要となるのがゴムかけです。
ゴムかけは、上下や前後に引っ張る力に優れているため、出っ歯やかみ合わせを矯正することができます。
ワイヤーとゴムかけの併用により、様々な症例に対応することができます。

医師からは、1日の半分くらいゴムかけをすることを目標にと言われましたが、学校へ行っている昼間はもちろん、部活をしている時も就寝中も必死にゴムかけを継続しました。

努力の甲斐があって、予定より期間が延びることはありませんでしたが・・・

予定されていた半年間、みっちりゴムかけをしていたのに、なかなか歯の隙間が埋まらない…。

このころから、

歯科矯正、失敗したかも…

と少しずつ思い始めるようになります。

ワイヤー治療以上に長期化したリテーナー

ワイヤーの端が口の中に刺さり、数えきれないくらい口内炎ができて辛かった日々。

そんなワイヤー治療をようやく終え、高校生の時、着脱ができる「リテーナー」を使った治療に進みました。

「リテーナー」とは???

矯正治療で歯を動かしたら、後戻りしないように、顎の骨が安定するまで歯を維持しておく必要があります。
まだ不安定な歯並びを固定させるための保定装置(リテーナー)です。
矯正 歯医者取り外しのできる可撤式リテーナーと取り外しのできない固定式リテーナーの二種類に分けられます。
リテーナーは後戻りを防止するための大切な役割を担っています。

通常、リテーナーの装着期間は短くて1年、長くても3、4年程度と聞くことが多いのですが、

私の場合なんと8年間、25歳近くまで装着し続けていました。

終わりが見えない歯科矯正

1ヵ月に1度のペースで通院していましたが、経過観察をして診察が終了、いつまでたっても医師からの「治療が終わりましたよ」の言葉がもらえません。

そもそも、歯科矯正の予定期間であった9年はとっくに過ぎているのに、今後の治療の見通しについて何の声掛けもないことに、不安になっていました。

また、歯科矯正は、自分だけが頑張るのではなく、医師と患者との二人三脚で乗り越えていくものではないのか?

私はこの頃には、

病院選び、間違えてしまった…

と後悔をしながら歯科矯正を受けていました。

歯科矯正開始から18年、治療を断念した理由

私は現在、歯科矯正を終えています。

“終えている”というよりは、

“自分の意思で治療を辞めた”

のです。

正確には治療を終えず途中で断念したと言う形になります。

私が長年の歯科矯正を辞めた理由は、

治療の効果が実感できなくなったから。

社会人になってからも月1の治療を頑張って続けてきたのですが、

上下前歯の位置がぴったり揃っている状態で、横から見るとまだ完全に受け口です。

18年も掛けた歯科矯正でも、受け口がまったく治らなかったのです。

医師の言う通りに、頑張って治療を続けたにもかかわらず、

治療開始から下の歯が全く後ろに下がっていない!

これが、どれ程のショックか。

このまま矯正を続けていくのは精神的な負担が大き過ぎました。

希望と頑張る気力を見いだせなくなり、歯科矯正に自分から終止符を打ちました。

また、歯科矯正に希望が見いだせなくなった他の理由として、医師から言われた”ある言葉”があります。

その言葉は

まだ、治療続ける?

???

突然の言葉に、とても拍子抜けしたことを覚えています。

続けて医師は、

これ以上続けても、下の歯が下がる可能性は低いし、現状が限界。
前と比べたらだいぶ綺麗だし、これでもまだ気になるの?

と。

歯の治療は患者と医師が手を取り合い、サポートを受けることで成り立つものだと私は思っていますが…

私の担当医師は前向きな言葉をかけるでもなく、淡々と治療断念を促すような言葉をかけてきました。

それなら、「もう治療終わりですよ」と、医師から治療終了を言い渡せばよいことですよね。

それができないのは、

「受け口が完全に治っていないこと」

を医師もわかっているからです。

治療を断念したこのとき、

完全に医師選びを間違えてしまった

と強く後悔しました。

歯科矯正にかかる費用面

通院の度に増えていく矯正費用

歯科矯正は健康保険適応外になるので、ただでさえ費用が掛かります。

もちろん、安くはない治療費を負担することを承知の上で、両親も歯科矯正をすることを決断してくれました。

高額となることから、私の両親はできるだけ費用の安い歯科医院を探しました。

自由診療にあたる歯科矯正は病院によって治療費にもかなり幅があるため、かなり時間をかけて調べたそうです。

当時あたったほとんどの歯科医院は、「歯科矯正をするためには最低100万円必要」と言われました。

ですが唯一、

60万円で大丈夫ですよ

と回答をもらったのが、子供の頃から通院していた病院だったのです。

初期費用はもちろん安く、1回あたりの費用も5,000円程度と、決して高いというわけではありませんでした。

しかし、治療費は通院が長引けば長引くほど大きくなっていきます。

1ヵ月に1回のペースで通う計算だとしても、

月5,000×12ヵ月で年間6万円の出費。

また、この他にもブラケット代やレントゲン代など、月によっては治療費がさらにかさむことも少なくありませんでした。

私が通院した期間はトータルで約18年。

初期費用が安かったとはいえ、結果的に歯科矯正に使ったお金は計り知れません。

「初期費用が安い」というだけでは、本当に低予算で歯科矯正ができるとは限らないのです。

初期費用や治療費が多少高くとも、限られた期間でしっかり治療を終えられる方が良いと思います。

私は18年間歯科矯正のために通院したので、安く見積もっても治療費だけで100万円近くかかっています。

少なくとも、初めに伝えられていた治療費よりもはるかにオーバーしています。

予定通り9年間で歯科矯正が終わっていれば、半分以下で済んでいるのですから。

治療再開でさらなる出費が…

ワイヤー治療からリテーナーでの固定治療に切り替わってから約8年が経過した25歳のころ、下前歯に少しずつ隙間ができていることに気づきました。

以前は気になりませんでしたが、下前歯の隙間に食べ物が引っかかりやすくなったのです。

すぐに以前歯科矯正を行っていた歯科医師へ相談しに行きました。

歯科矯正を行い、一度治療を断念したところへもう一度相談することにとても悩みましたが、

幼少期から私の歯を知りつくしている医師に変わりはないと思い、ある意味「賭け」のような気持ちで、もう一度、矯正について相談することを決めたのです。

結果は、

矯正した下前歯が少しずつ動いて、歯に隙間ができています。
治すには、下前歯にもう一度ワイヤー矯正するしかない。

と言われました。

そんなバカな・・・

と思いましたが、下前歯の隙間をこのまま放っておくこともできません。

再度、初めから矯正することになり、予定外の治療をすることになってしまいました。

再開したワイヤー治療は約1年行いましたが、その後、もともと使っていたリテーナーではなく、型を再び取りなおして新しいリテーナーで治療を行いました。

リテーナーだけでも約1万円の費用がかかります。

再矯正は、自分で選択した「歯科矯正の終着点」が一気に打ち砕かれたような気がしてとてもショックでした。

今まで矯正にかけてきた日々は一体なんだったのだろう… 

という気持ちにもなり、言葉にできないような辛い日々を過ごしました。

矯正終了後のトラブル

下の歯が少しずつ・・・

歯科矯正を断念してから、現在1年ほど経過しています。

じつは・・・
今でも下の歯が少しずつ、少しずつ前に動いてきています。

矯正を辞めた当時は、かろうじて上の歯が前に出ている状態でしたが、今は下の歯のほうが少し前に出ているのです。

口を閉じた状態で横から顔を見ても、下唇が確実に以前によりも前に出ています。

治療を辞めて、まだたったの1年です。

これから何十年と続く長い人生の間、このままではいつかまた完全な受け口に戻ってしまいそうです。

半ばあきらめています。

28年間の人生の半分以上、歯科矯正と付き合ってきた私には、

「もう一度矯正をやり直そう!」

という前向きな気持ちは残っていません。

小学4年生の当時に戻り、医師選びからもう一度やり直せたら… と悔しい気持ちでいっぱいです。

顎関節症に悩まされる日々

私は現在、顎関節症です。

歯科矯正をする前は、顎関節症とはまったく無縁でした。

中学生の時、友人に顎関節症のひどい子が

「大きな口をあけられない」「あくびが怖い」「顎がガクっという感覚が嫌」

と言っていたのを、大変だなぁ…と人ごとのように思っていました。

そんな私が、まさか歯科矯正終了後に額関節症に悩まされるとは思いもしませんでした。

歯科矯正を終えて1年が経ったころ、ふいに大きなあくびをしたときに顎がガクっとする感覚があったんです。

思い返してみると、歯の治療を受けるときも、ここ数年、口を大きく開けづらい感覚がなんとなくありました。

それからというもの、“顎が外れてしまう“とまではいかないものの、急に顎が外れてしまうのではないかという恐怖や不安な気持ちがつきまとっています。

これは・・・

「歯科矯正により噛み合わせが低くなってしまうこと」

が原因のようです。

自分自身が顎関節症になってから調べてみると、最近、歯科矯正が原因で顎関節症を引きおこすケースが急増しているのです。

歯科矯正により歯並びが変化すると、矯正前とは顎の使い方が変わります。

また、見た目は綺麗な歯並びになっていたとしても、矯正したことにより歯のかみ合わせがズレてしまい、顎の関節・位置もズレて、顎関節症を引き起こすケースがあるのです。

通常、歯科矯正を行う場合は、見た目の美しさだけでなく、歯のかみ合わせも計算しながら、歯科矯正治療を進めていきます。

しかし、技術や知識がなく、仕上りを慎重に計算せず治療を進めてしまうと、矯正後に顎のトラブルを引き起こす可能性が高くなってしまうのです。

つまり、すべては医師の腕によって左右されるものと言えます。

腕が良ければ、顎関節症などのリスクが少なく、美しい歯並びに矯正してもらうことが可能です。

医師の腕や病院の評判などを調べずに、ただ費用が安いということだけを優先して病院を決め、

18年という長い月日を費やしたのにも関わらず、満足の行く結果が得られなかった私の経験から、

ハッキリとそう思うのです。

まとめ

歯科矯正を失敗してしまった体験談を、正直にお話しさせていただきました。

歯科矯正にかかる期間や費用、そして治療の進み具合などは、歯の成長が人それぞれなのと同じで、個人差があるものです。

しかし、あまりに長期化する場合や、矯正後に歯がズレてきてしまう場合は、

私のようにだらだらと治療を続けず、思い切って転院したほうがうまくいくケースもあるでしょう。

「これで治療が終わりなの?」と思ってしまうような、完成度の低い歯科矯正が横行しています。

お金も、時間も、心身の負担もかかる歯科矯正。

私のように後悔することのないよう、決して費用だけで判断するのではなく、信頼できる病院、医師を見つけ、美しい口元を手に入れてほしいと思います。

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