インプラント手術は、次のような歯科医院で受けられます。 ・インプラントセンターなどインプラント治療専門の歯科医院 ・治療メニューの一つとしてインプラント治療を行う歯科医院 ここで注意したいのは、インプラントセンターが必ずしも一般的な歯科医院よりも優れているとは限らないことです。インプラントは、歯科医師の知識と技量で結果が大きく変わる治療法です。短期間の研修だけを受けた歯科医師と、海外で最先端の知識と技術を得て、長期的な研究をしている歯科医師とでは、結果に大きな差が生じます。 そのため、どのような歯科医師がインプラント治療を行うのか、事前に調べる必要があります。いつ、どこでインプラント治療の技術を習得したのか、どれだけの症例を経験しているのかなどを確認しましょう。インプラント治療に力を入れている歯科医院であれば、インプラントの知識や技術の習得に関する経歴がホームページに掲載されています。
ホワイトニングには、自宅で患者さん自身が行う「ホームホワイトニング」と、歯科医院で専門家に施術してもらう「オフィスホワイトニング」があります。 ホームホワイトニングのメリットはいくつかあります。 ①知覚過敏になりにくい オフィスホワイトニングは短時間で歯を白くできますが、知覚過敏の症状が出やすいです。 一方ホームホワイトニングは数週間かけてゆっくりと歯を白くするため、オフィスホワイトニングと比べて知覚過敏になりにくいのです。 ②いつでもまた始められる ホームホワイトニングは専用のマウスピースを始めに作製します。 一度ホワイトニングが終了しても、ホワイトニングジェルを購入するなら、また気になった時にいつでも再開することができます。 ③色戻りしにくい ゆっくりと時間をかけて白くするため、色戻りも遅いです。
夜は10分から15分ほど時間をかけてていねいに磨きましょう。 以前は、「3分磨きましょう」などと言われていましたが、3分ではきちんと磨くことはできません。 お皿を一枚一枚ていねいに洗うのと同じように、歯も一本一本ていねいに磨く必要があります。 朝やお昼などは時間がないと思うので3分くらいでも構いませんが、夜は10分ぐらい時間をかけて磨いてください。 寝ている間は唾液が出ないため、口の中が乾燥します。 口腔内細菌が最も増える時間帯なのです。 できるだけ繁殖しないように、夜は重点的に磨く習慣をつけましょう。 歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して歯と歯の間も磨きましょう。 仕上げにマウスウォッシュを使用すると効果的です。 ?日の口腔ケアを改善していきましょう。
目に見えない細菌を落とすためにも、1日1回は使用しましょう。 入れ歯洗浄剤を使う前には、必ずブラシで汚れをまず落とす必要があります。 入れ歯を洗うときは、必ず口から外してから洗いましょう。 義歯ブラシでぬめりがなくなるまで磨いてください。 そして入れ歯洗浄剤を説明書のとおりに水に溶かして、その中に洗った入れ歯をつけましょう。 1日1回は洗浄剤につけて、目に見えない細菌を落としましょう。 できれば夜に使用して、1日の汚れを落としてください。 総入れ歯の場合は、酵素系の入れ歯洗浄剤を使用してください。 部分入れ歯を使用している場合は、専用の洗浄剤を使用しないと、金属部分が変色する恐れがあります。 注意して選びましょう。 どの洗浄剤を使ったら良いのかわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談してください。 入れ歯洗浄剤につけ終わったあとは、よく水で洗い流しましょう。 洗わずに口の中に入れてしまうと、粘膜がただれてしまうこともあります。 必ずよくゆすいでください。
寝ている間は細菌が繁殖するため、朝も必ず磨きましょう。 夜の歯磨きはとても大切です。 寝ている間は唾液の分泌が抑えられるため、口の中が乾燥していきます。 冬にインフルエンザが蔓延するのは空気が乾燥しているからですが、口の中も乾燥すると歯周病菌や虫歯菌が一気に繁殖していきます。 夜に時間をかけてていねいに磨くなら、菌の繁殖を抑えることが出来ます。 しかしいくら夜にていねいに歯を磨いたとしても、口の中の最近は寝ている間に繁殖します。 朝起きたときの口の中は、1日の間で一番汚いのです。 この状態で朝食をいただくと、菌ごと飲み込んでしまいます。 必ずご飯食べる前、水を飲む前に歯ブラシで全体を磨きましょう。 うがいでは菌を落とすことは出来ないため、歯ブラシで磨いてください。 できれば舌の表面もかるく舌クリーナーで、お掃除しましょう。 起床後すぐに歯磨きするなら、風邪やインフルエンザ予防にも効果的です。 最低でも1日2回は歯磨きしましょう。
顎関節症は、顎関節やあごを支えている周りの筋肉に異常が起きます。 主な症状は3つあります。 ①大きな口を開けられない 通常人差し指、中指、薬指の3本の幅分口を開けることができますが、顎関節症になると3指以下しか開けられません。 ②口を開けると痛い 顎の周りの咀嚼筋に負荷がかかり続けると、口を開けたときに痛みを感じます。 ③口を開けると「ジャリッ」、「カクッ」という異音がする 顎関節がスムーズに動かないため、口を開けると音がします。 顎関節症は女性が多く、特に若い世代に多く見られます。 程度の差はあるものの、女性の2人に1人は顎関節症の症状を経験しているという調査結果もあるほど、一般的なものです。 多くの場合はしばらく安静にしていれば、症状は自然と収まってきます。 しかし症状が数日続く場合は、無理はせずに歯科口腔外科を受診しましょう。 顎が痛む理由は顎関節症以外の場合もありますので、検査をして原因を調べ、適切な治療を受けましょう。
お子さんの歯並びが悪くなってくると、矯正を始めたほうが良いか迷われるかもしれません。 矯正治療に年齢制限はないため、大人になってからでも矯正は可能です。 しかし小さいときから始めるなら、顎の骨の成長を促すなどの大人にはできない治療方法を取れるため、効果的ではあります。 すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、7歳~9歳頃に一度矯正歯科を受診して、お子さんがどのような治療方法が望ましいか相談してみると良いでしょう。 そのころに第一期治療を行い、顎の発達を促し歯が生えてくるスペースを広げていきます。 その後第二期治療を永久歯に生え変わったころに行い、歯並びの最終的な調整をしていきます。 矯正治療は長い期間かけたほうが、後戻りが少なかったり、より良い仕上がりになります。 焦らずゆっくりと担当医の説明をよく聞きながら、治療していきましょう。
ドライマウスは、口腔乾燥症といい、唾液の分泌量が低下することで口の中が乾いた状態です。口の中が頻繁に乾くのは、単なる水分不足で唾液の分泌が一時的に少なくなっているだけかもしれませんが、次のような症状が現れている場合はドライマウスが疑われます。 ・舌や唇がヒビ割れたりヒリヒリと痛みを感じたりする ・口臭が気になる ・口の中がネバつく ・食べ物をうまく飲み込めない ・舌がもつれて滑舌が悪くなった なお、上記の症状は別の病気でも現れるため、まずは歯科医院を受診することをおすすめします。例えば、歯周病や口腔がんでも口臭がしますし、合わない入れ歯によって舌がダメージを受けて痛みを感じます。単なるドライマウスだと自己判断しないことが大切です。
インプラントは、入れ歯やブリッジよりも長く使用できるといわれていますが、永久に使用できるわけではありません。インプラントの平均寿命は10年~15年程度とされています。ただ、35年程度まで使用できるケースもあるなど、使用するインプラントの性質や個々の口腔内状況で異なります。そのため、10年に1回は、インプラントの状態を観察してもらうことが大切です。 また、インプラント歯周炎といい、インプラントの周りの歯茎に炎症が起こる場合があります。炎症が非常に強くなると、インプラントの再治療が必要になる可能性があるため、日ごろのブラッシングで予防することが重要です。また、寿命を迎えたインプラントを無理に使い続けると、歯や歯茎の状態が悪くなるため、異常を感じたり歯科医師に指摘されたりした場合は、一度インプラントを外し、再治療することを検討しましょう。
本当です。本来、赤ちゃんの口の中には、むし歯菌がいません。しかし、口の中にむし歯菌がいる親が赤ちゃんに口移しで食べさせると、むし歯菌が移ってしまうのです。また、スプーンやフォークを共有することも原因のひとつです。1歳半~3歳には乳歯が生えるため、むし歯菌をうつさないよう注意しておいた方がいいでしょう。しかし、実際にむし歯になるかどうかは、「甘い物をよく摂っている」、「正しく歯磨きができていない」ということが関係しています。そのため、むし歯菌がうつってもうつらなくても、丁寧で正しい歯磨きと甘い物を食べさせすぎないことを意識することが重要です。
インプラント治療などを行う際には、歯科用CTで検査します。
歯科用CTは、他にも様々な場面で使用するため、被爆量が気になるのは仕方のないことだと思います。
しかし、歯科用CTの被曝量は0.1ミリシーベルトという極微量なものです。
1人あたりの1年間で受ける自然放射線量は、日本平均で1.5ミリシーベルト、世界平均で2.4ミリシーベルトです。
ちなみに、医科用CTは、1回6.9ミリシーベルトです。
このように、歯科用CTを頻繁に撮ったところで、がんのリスクが大きく上がる心配はありません。
歯周病は、歯垢の中にいる歯周病菌によって引き起こされます。そのため、歯磨き不足によって歯垢が増えると、歯周病のリスクが上がるのです。その他、次のような要因も歯周病を悪化させます。 ・歯ぎしりや食いしばり ・合わない詰めものや被せもの ・喫煙 ・不規則な食生活 ・ストレス ・糖尿病やホルモン異常 このように、生活習慣が大きく関係しているため、見直すことが大切です。ただし、喫煙をやめることはストレスに繋がりかねません。急に生活習慣を変えるのではなく、大きなストレスがかからないように、少しずつ整えていくことをおすすめします。
自費診療ばかりすすめられる場合、次のポイントに注目してください。 ・保険適用のメリットも説明してくれるか 保険適用の治療は最低限の治療ですが、それだけ費用を抑えられます。歯科医院に限らず、他の病院に通うこともあるでしょうから、あまり自費診療ばかり受けていては医療費の総額が高くなるでしょう。このようなことも踏まえ、保険適用か自費診療か選ぶよう促せる歯科医師は、いい医師と言えます。 ・自費診療のメリットとデメリットを説明してくれるか 自費診療と一言でいっても、様々な治療法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、詳しい説明を受けることが大切です。しっかり説明したうえで、最終的な判断を患者さんに任せる歯科医師を選びましょう。 ・不安にさせることばかり言わないか 自費診療の治療を受けなければ、数年後に大変なことになるなど、不安にさせることばかり言わないか確認しましょう。保険適用の治療でも、適切なメンテナンスを受ければ、トラブルが起こる心配はほとんどありません。また、自費診療だからといって、トラブルが一切起こらないわけでもないのです。
転ぶなどして歯が抜けてしまったときは、口の中にまた含んでください。
もちろん土などの汚れがついているときは一度洗いますが、その際にゴシゴシ洗うことは避けましょう。
歯の根っこの周りには“歯根膜”と呼ばれる組織がありますが、それを傷つけてしまうと再植(再び歯を元の場所に戻す治療法)が難しくなります。
ただし口の中に入れる場合は、誤って飲み込んでしまわないようにくれぐれも注意してください。
口の中に入れる方法以外にも、牛乳またはポカリスエットの入ったコップなどに入れることも可能です。
大切なのは乾燥させないことです。そして、出来るだけ早く近くの歯科医院を受診しましょう。
むし歯は、歯磨きだけでは予防できません。むし歯の正体は、むし歯菌が糖から酸を生み出し、歯が溶かされた状態です。そのため、歯磨きで糖を取り除けば、むし歯菌が酸を出せなくなるためむし歯予防に繋がります。しかし、糖を完全に取り除くことはできないため、むし歯を完全に防ぐことは困難です。そのため、むし歯を完全に予防するというよりは、できるだけ早く発見して治療することを目指すことが大切です。2~3ヶ月に1回は歯科医院で検診を受けましょう。
本当です。唾液には、抗菌物質が含まれており、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑えます。唾液の分泌が多くても、歯磨きなどのケアをしなければ虫歯や歯周病を防げないため、それほど大きな影響はないと考えられます。しかし、唾液が問題なく分泌されていると比べて、ドライマウスの人は虫歯や歯周病にかかりやすいと言えるでしょう。 また、唾液は口の中の細菌や食べかすを洗い流します。口の中に糖分が残っていると、虫歯菌が酸を出して歯を溶かします。また、食べかすは歯垢となって歯周病の原因となるのです。そして、歯の再石灰化という重要な役割も果たしています。食事を摂ると、口の中が酸性になり、歯の表面にあるミネラルが溶けだします。そして、唾液の再石灰化の作用によって、歯のミネラルが戻るのです。唾液の分泌が少ないと、歯のミネラルが溶けだしたままになり、虫歯のリスクが上がります。
歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯茎の境目です。 この3ヶ所は磨き残しが多いため、むし歯になりやすい場所でもあります。 また歯ブラシを持っている手の側は、磨き残しが多いです。 右利きの方は右側に汚れが残りやすく、左利きの方は左側に残しやすいです。 また下の歯の内側は磨きづらいため、汚れが残ってしまうことが多いです。 歯磨きをするときは、リスクが高い下の歯の内側から磨き始めると良いでしょう。 奥歯の溝を磨くときは、小刻みに歯ブラシを動かして汚れをかき出しましょう。 歯の表面に直角に歯ブラシを当てるのではなく、斜め45度に歯ブラシを傾けて、歯と歯茎の境目にブラシが当たるように意識してください。 歯と歯の間は、デンタルフロスか歯間ブラシを使用して、磨き残しを減らしましょう。
確かに、歯が抜けても入れ歯やインプラントなどで機能を補うことができます。しかし、天然の歯に勝る入れ歯やインプラントは存在しません。自費診療の素材を使用することで、限りなく天然の歯に近づけることができますが、何本も歯が抜けると、それだけ高額な費用がかかります。インプラントに関しても、1本につき50万~80万円ほどするなど、歯が抜ける度にインプラントを入れることは現実的ではないでしょう。 また、定期的なメンテナンスが必要であったり、入れ歯の金具で口の中を痛めることがあったりと、不便な点もあります。そのため、できるだけ天然の歯を維持できるように、普段からブラッシングや定期健診などを意識することが大切です。
むし歯は、歯質、糖質、細菌、そして時間の4つの要素が関係しています。
「甘いものを食べるとむし歯になる」と聞いたことがあると思います。しかし、むし歯になるのは甘いものだけが原因ではありません。
①歯質 人によって歯の強さや溝などの形は異なります。歯の質が弱い人や、奥歯の溝が深い人はむし歯になりやすいです。
②糖質 むし歯菌は糖質を分解しながら繁殖していきます。このときに出される酸が歯を徐々に溶かして穴が空いていくのがむし歯です。糖質はむし歯菌のエサになりますので、むし歯のなりやすさと関係します。
③細菌 私たちの口の中には300~500種類もの細菌が常に生息しています。その中のひとつにミュータンス菌というむし歯菌があります。歯磨きがうまくできていないと、むし歯菌の数はどんどんと増えていきます。この菌の数が多ければ、当然むし歯になりやすくなります。
④時間 だらだらとお菓子やジュースを食べたり飲んだりすると、お口の中は常に酸性の状態になります。そうすると、歯の表面が徐々に酸によって溶けていきます。
むし歯は、これら4つの要素が重なり合ったときに初めてできます。
入れ歯は、使っているうちに合わなくなっていきます。
そのため、全く何も調整せずに使い続けることはできません。
もし、調整せずに使い続けると、口の中を傷つけてしまったり、食事や発音に支障をきたしたりする可能性があります。
また、自分で入れ歯をわずかでも削るようなことをすると、口の中の歯のバランスが崩れ、大きなトラブルに繋がる恐れがあるため注意してください。
この場合、入れ歯を作り直すことになります。
1回の診療で全てが終われば、患者さんの負担が少なくなります。
しかし、治療の際には歯を削ったり修復物を入れたり、複数の工程が必要です。
そのため、1回の診療では治療できないのです。
入れ歯を作る際にも、口の中の状態に合わせて入れ歯を作る必要があるため、1回目の診療で入れ歯を作って渡すことはできません。
大人が矯正する場合、抜歯が必要になる可能性があります。
子供のうちから矯正することで、顎の成長を利用できるため、抜歯しなくても永久歯が綺麗に並ぶようにできます。
また、子供の歯は大人の歯と比べて動きやすいため、スムーズに矯正できるのも理由の1つです。
大人になると、仕事などでなかなか歯科医院に通いにくくなったり、矯正器具が気になったりして、なかなか矯正が進まないことがあります。
そういった意味でも、子供のうちから矯正することが望ましいでしょう。
訪問歯科では、基本的に保険診療の治療を提案しています。しかし、患者の状態によっては自費診療の方がいい場合もあり、必要に応じて歯科医師から提案されます。自費診療を受けるかどうかを決めるのは、本人やその家族のため、慎重に検討することをおすすめします。自費診療の治療は、天然の歯に近い感覚で噛める、食べ物の温度が伝わりやすいなどさまざまなメリットがあります。その代わり、保険が適用されないため、金銭的な負担が大きくなります。
安定期である妊娠16週~27週であれば、基本的には歯科治療を受けることができます。
妊娠中はホルモンの変化、またつわりなどの影響により口の中のトラブルが起きやすいです。
安定期であれば、基本的な歯科治療は受けることができます。
しかし必ず妊娠していることを歯科医師にあらかじめ伝えてください。
治療を受けるにあたってレントゲンを取ると思いますが、歯科のレントゲンは放射線量が低いため、1,2回撮影しても胎児への影響はほとんどありません。
鉛が入った防護エプロンをお腹にかければより安心して撮影に臨めると思います。
麻酔も通常使用する量はごく少量のなため、可能です。
しかしロキソニンやボルタレンなどの鎮痛剤は、妊娠中に服用することはできません。
基本的に、鎮痛剤の処方はしません。
どうしても必要の場合は、カロナールを使用することがありますが、100%安全ということは言えません。
一方抗生剤は、セフェム系抗生物質、あたはペニシリン系抗生物質が妊婦にも安全に使用できると報告されています。
知覚過敏とは、虫歯や歯の神経に以上がないのにもかかわらず、冷たいものなどで歯がしみるなどの痛みを感じる症状が出ます。 歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。 エナメル質は痛みやしみるなどの症状を感じることはありません。 しかし歯の根元の部分は象牙質という組織でできており、ここは細い管を束ねたような構造をしています。 一つ一つの束には細かい粒子が存在し、歯磨きなどの刺激が加わるとこの粒子が動くため、刺激が歯の神経に伝わります。 その結果、しみたり痛みを感じます。 冷たい水などを飲んだときにしみるのも、温度差が神経に伝わるためしみる症状が出ます。 歯磨きでしみる方は、歯ブラシを横に動かすのではなく縦に動かしましょう。 そうすることで刺激が神経に伝わりにくくなります。
悪質かどうかは、実際に診察を受けなければわかりません。口コミサイトを見ることで、その歯科医院の評判がわかりますが、実は口コミを売買しているという実態があるのです。つまり、嘘の良い口コミを大量に投稿し、優良な歯科医院に見せかけているということです。自由に口コミを削除できる場合は、悪い口コミがあっても、すぐに消している可能性があります。歯科医院が自分で口コミを消せないサイトを見るといいでしょう。その際には、良い口コミではなく悪い口コミに注目してください。また、嘘の良い口コミは、抽象的なことしか書かれておらず、どれも同じような内容の傾向があります。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。 フッ素は虫歯予防にとても効果的です。 歯そのものの質を強めてくれるので、虫歯の原因である酸に負けない歯を作ります。 加えて、虫歯菌であるミュータンス菌の働きを抑制してくれます。 以前は薬事法で歯磨き粉に入れて良いフッ素濃度は1000ppm以下に定められていましたが、その後の改正に伴い、1500ppmまで可能になりました。 ライオンのcheck upシリーズは、1450ppmのフッ素が配合されているためおすすめです。 小学校に上る前のお子さんには、1000ppm以下のフッ素濃度の歯磨き粉がおすすめです。 低濃度のフッ素を長期間使用することによって徐々に歯の質を高めることができますが、特にお子さんの場合は年に2回を目安に歯科医院での高濃度フッ素塗布を受けるようにしましょう。 より虫歯に負けない強い歯を作ることができます。 ただしフッ素の力を過信することなく、?日丁寧な歯磨きを心がけてください。
果物や、野菜などは虫歯になりにくいおやつです。 虫歯菌は、糖分を分解しながら繁殖していきますが、その際に生産される“酸”が虫歯の原因になります。 また虫歯は時間的な要素も関係しています。 いつまでも糖分が口の中に残るなら、徐々に歯の表面のエナメル質が溶けて虫歯になります。 キャラメルやあめは糖分が高く、なおかつ長時間お口の中にとどまるためむし歯になりやすいおやつと言えます。 またスポードリンクもダラダラと飲むなら、口の中が常に酸性になるため、カリエスリスクが高くなります。 一方、果物や野菜などにも糖分は含まれていますが、口の中にとどまる時間は短いですし、栄養面でも優れています。 ほかにもおせんべいやポテトチップスなども比較的虫歯を作りにくいおやつです。 お子さんの成長にはおやつが必要ですが、与えるもの、また与えるタイミングに注意しましょう。
歯科医師を選ぶときは、技術や経験、信頼性、費用などを確認しましょう。
自分が納得して通える歯科医師を選ぶことが大切です。
技術や経験に関しては、ホームページなどに記載の情報をもとに確認するといいでしょう。
信頼性は、実際にカウンセリングや診察を受けて確認してください。
患者さんの話に耳を貸さない、勝手に治療法を決める、費用の説明がない歯科医師は避けた方がいいでしょう。
わかりやすい説明を行い、歯科医師と患者さんの双方の同意をもって治療を始める歯科医師を選ぶことをおすすめします。
そして、自費診療の治療を受ける場合は、相場よりも料金が高くないか、複数の歯科医院の料金をチェックしましょう。
フッ素入りのものを選びましょう。 フッ素は、歯の質を強くして虫歯に負けない歯を作ります。 またミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌の活動を抑制する作用もあります。 フッ素は大人の方が使用してももちろん効果がありますが、生えたての歯に使用するとよりフッ素の効果を期待できます。 高濃度のものがオススメです。 小学校に上がる前のお子様には、フッ素濃度が1000ppm以下のものを選んでください。 小学生以上の方は、1450ppmなどのより高濃度のものを探してみてください。 発泡剤の入っていないもの、もしくは低発砲タイプを選びましょう。 ジェルタイプがオススメです。 発泡剤が入っていると、唾液と混ざって口の中が泡だらけになってしまうため、ていねいに磨くことが難しいからです。 お子さんが歯磨きを好きになれるように、好きな味を選ぶなどしてあげましょう。
インプラント治療は外科手術のため、クリーンな環境で滅菌された器具で行われなければなりません。そのため、インプラント治療専用の手術室のある歯科医院を選ぶことが大切です。空気中には、人の目には見えない花粉やカビ、バクテリア、フケ、アカなどが浮いているため、空気清浄装置のある個室でインプラント治療を行う必要があります。一般の診察室でインプラント治療を行う場合、他の患者の血液成分や歯の欠片、唾液などが切開したところに入り、感染症を引き起こす可能性があるのです。 また、インプラント治療の手術室では、歯科医師だけではなく、サポートするスタッフも滅菌された手術着や帽子、マスク、グローブなどをつけることが重要です。このような衛生面だけではなく、高精度のインプラント治療に必要な設備があるかどうかも確認しておきましょう。例えば、手術に使用するオペラライトが挙げられます。オペライトは、光を当てたところの温度が上がりません。 また、マイクロスコープも導入しているか確認しておきましょう。インプラント治療は目で見て行うため、どれだけ高性能な拡大器具を使用するかで、治療結果が変わることもあります。マイクロスコープを導入している歯科医院はまだまだ少ないため、マイクロスコープがない歯科医院でインプラント治療を受けざるを得ないこともあるでしょう。 歯科医師の腕に問題がなければマイクロスコープがなくてもインプラント治療は成功しますが、導入しているのに越したことはありません。
口臭の原因は、歯垢や歯石、むし歯、歯周病などです。
このうち、歯垢に関しては歯磨きで取り除けますが、他は歯科医院で適切な処置を受ける必要があります。
また、口臭は次のような原因でも起こります。
・ニンニクや酒、たばこ ・消化器系や呼吸器系、肝臓などの病気 ・ストレス ・思い込み ・寝起きや空腹時に口内細菌が増加する
このように、口臭の原因は様々ですので、原因に合わせて他の歯科医院以外でも治療を受けることが大切です。
インプラントは、1本50万~80万円程度と、他の治療法と比べて高額になっています。インプラントのメリットは、自然の歯と同じ程度の感覚でしっかり噛めることです。しっかり噛めれば、硬いものも食べられるうえに、他の歯に負担をかけにくくなります。また、入れ歯のように金具などがついていないため、口の中が傷つくこともありません。 保険適用の入れ歯の何十倍もの値段となっていますが、それだけ多くのメリットがあります。インプラントが値段に対して高いかどうかは、それぞれの考え方が大きく関係するでしょう。入れ歯洗浄などの手間、食事の不便さなどを我慢できるのであれば、入れ歯でもいいと言えます。しかし、食事を楽しめないことで、色々なものを食べなくなり、低栄養状態になることで健康が損なわれる可能性があります。 健康を第一に考えるのであれば、インプラントを前向きに検討した方がいいでしょう。
プラークとは、歯垢とも呼ばれます。簡単に言うと、細菌の塊のことです。
プラーク1mgあたり、10億個以上の細菌が共存しています。
私たちの口の中には、300~500種類もの細菌が生活しています。
それぞれの細菌は、ネバネバとした物質を出して互いに強固に結びつきます。これがプラークです。
食べかすはうがいで落ちますが、プラークはうがいをしただけでは落すことができません。歯磨きをして、落とす必要があります。
これらの細菌は、口の中に入ってきた栄養素を分解しながら増殖していきます。
プラークはだいたい食後4時間以降に形成されます。
歯石とは、プラークに唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどの無機質が付着して、石灰化したもの指します。
歯石が最も付きやすい場所は、舌の前歯の裏側です。ここに白っぽい硬いものが付いているなら、歯石でしょう。
歯石の表面はザラザラとしており、汚れを寄せ付けやすいです。
きちんと歯磨きがされていないと、歯石の上にまたプラークが形成され、それが歯石となり、さらにまたプラークが形成されるという悪循環を繰り返していきます。
歯石はその名の通り、石のように固く歯にしっかりと付着しているため、歯ブラシで落とすことができません。
歯科医院で専門家によるクリーニングを受ける必要があります。
神経は歯に栄養を与える役割があるため、神経を抜くと歯の寿命は短くなります。 歯科医院で神経を抜きましょうと、言われたことがあるかもしれません。 神経は、歯に栄養や酸素、水分を運んでいます。 そのため神経がない歯は、水気がなく枯れ木のようになってしまいますし、徐々に変色していきます。 歯に水気がなくなると、欠けたり折れたりしやすくなり、歯の根の方にまでヒビが入ってしまった場合は、抜歯しなければなりません。 また、神経は警報装置のような役割も果たします。 むし歯が進行すると、しみたり痛みを感じたりします。 しかし神経がなくなるなら、むし歯が進行していても気づかないことが多いです。 できるだけ神経を抜くような事態にならないように、毎日の歯磨き、そして歯科医院で定期検診を受けましょう。
虫歯の可能性はありますが、原因はそれだけではありません。 虫歯ができると、徐々に歯に穴が空いていきます。 冷たいものが虫歯の部分に当たると、中にある神経が刺激されてしみたり痛みを感じます。 しかし歯がしみる原因は虫歯だけではありません。 ①歯周病 歯周病が進行すると徐々に歯茎と歯を支える骨が下がります。 そのため歯の根元が露出して、しみる症状が出ます。 ②くさび状欠損 歯ぎしりなどがあると歯の根元が徐々に削られていきます。 それが原因となって冷たいものでしみることがあります。 ③知覚過敏 冷たいものを飲んだり食べたりしたときに、一瞬しみたり痛みを感じる場合は、知覚過敏症が考えられます。 歯がしみる症状がある場合は、歯科医院で検査してもらいましょう。
たしかにしっかりと歯磨きをしている方は、虫歯になりにくいです。 しかしむし歯はいくつかの要素が関係しているため、絶対にならないということはありません。 たとえば1日に2回、朝と晩に10分間歯磨きをしていたとしても、だらだらと甘い飲み物やお菓子を食べる人は虫歯になりやすいです。 食べ物が口に入ると口腔内は酸性になります。 通常は唾液の働きのおかげで、30分もするともとの中性に戻ります。 しかしだらだらと食べると常に酸性状態になるため、酸によって歯が溶けてきます。 これがむし歯の始まりです。 歯磨きをしていれば大丈夫だと過信することなく、間食する場合は時間をちゃんと決めるようにしましょう。 そして定期的に歯科医院にいって、チェックしてもらいましょう。
理想的なのは1日4回ですが、少なくても朝と夜の2回磨きましょう。
私たちの口は、朝起きたときが1日のうちで最も汚いです。
寝ている間は唾液が分泌されないため、口腔内細菌が最も繁殖します。
ある研究では、朝起きたばかりのお口の中の細菌は、便10gと同じであることがわかりました。想像しただけも恐ろしい状態です。
この状態のまま朝ごはんを食べてしまうと、菌をすべて身体の中に取り込んでしまいます。
まず朝ごはんを食べる前、起きたらすぐに歯を磨きましょう。
また、食後はどうしてもお口の中に汚れが残ってしまいます。できるだけ朝食後、昼食後は歯ブラシで軽くでもいいので、磨くようにしましょう。外出先でどうしても磨けない場合は、せめてうがいだけでもするようにしてください。
夕食後もしくは就寝前は必ず時間をかけて磨いてください。
1日の汚れをしっかりと落とすことで、寝ている間に繁殖する菌の量を減らすことができます。
理想の歯磨き回数は、起床時、朝食後、昼食後、夕食後または就寝前の4回ですが、少なくとも、起床時と夕食後または就寝前の2回は磨くようにしましょう。
歯を失った場合、インプラントか入れ歯、ブリッジの中から自分に合った方法を選ぶことになります。入れ歯は、金具によって口の中が傷ついたり、上顎が覆われることで味を感じにくくなったりします。ただし、舌にも味覚を感じ取る部分があるため、思っているよりもしっかり味を感じられる可能性もあるでしょう。 ブリッジは、隣の歯を削って、人工の歯を橋のようにかける方法です。健康な歯を削ることになるため、できれば避けたい方が多いのではないでしょうか。様々な健康を考えるのであれば、インプラントを選ぶといいでしょう。インプラントは、顎の骨に土台となるインプラントを埋め込み、そのうえにアタッチメントで人工の歯を繋げます。土台がしっかりするため、天然の歯と同じ程度の力で噛めることが大きなメリットです。 また、周囲の歯を削ったり、味覚が損なわれたりすることもありません。
歯茎の状態にもよりますが、2~3ヶ月に一度、少なくとも6ヶ月に一度はプロにクリーニングしてもらいましょう。 一度歯医者さんで歯石やプラークをクリーニングしてもらうと、口の中の細菌数はかなり減少します。 その後2~3ヶ月かけてまた口腔内細菌は元の状態に戻ります。 普段からセルフケアの状態がいい方であれば3ヶ月ほどのペースでクリーニングしていくなら、口の中で菌が大量に繁殖するのを防ぎ、良い状態を保つことが出来ます。 しかし歯茎の状態があまり良くなかったり、セルフケアがうまく出来ない方はもう少し短い頻度でクリーニングすると良いでしょう。 クリーニングのペースはひとりひとりの歯茎の状態によって異なります。 かかりつけ歯科医院の歯科医師や歯科衛生士とよく相談し、お口の中を清潔に保つようにしていきましょう。
誤嚥性肺炎とは、誤嚥が原因で引き起こされる肺炎のことです。 75歳以上の方の死因の第一位は、誤嚥性肺炎です。 私達は食べ物を噛み砕いてから飲み込みますが、通常であれば食べ物や唾液は食道から胃に進みます。 しかし高齢者や筋肉が低下する病気を持っている方は、“嚥下力”が低下します。 食べ物が食道ではなく、気管から肺の方に行ってしまうことを誤嚥と言います。 お口の中は歯周病菌など細菌が多く生息しているため、、誤嚥した際にそれらの菌も肺の方にいき、炎症を起こして肺炎を招きます。 健康な方であれば、誤嚥しそうになったときにむせることによって、誤嚥を防ぎます。 しかし高齢者は咳反射が弱くなるため、誤嚥しやすいのです。 誤嚥性肺炎を防ぐ2つのポイントがあります。 ①口腔内をいつも清潔に保つこと ②嚥下力を鍛える この2つを意識することによって、誤嚥性肺炎を予防していきましょう。
極力、色の付いた飲み物や食べ物を控えることです。 しかし現実には難しいので、食べたあとに歯磨きをしたり、うがいをしましょう。 赤ワインやお茶の中には“ポリフェノール”や“タンニン”などの色素成分が含まれています。 この色素が歯の表面を覆っている“ペリクル”と呼ばれる薄いタンパク質の膜と結びつき、色が沈着することによって歯が着色します。 これをステインと呼びます。 赤ワインやコーヒー、ウーロン茶、紅茶などをよく飲む方はステインが付きやすくなります。 特に寝る前にお茶を飲むと、長時間お茶がお口の中にとどまるため着色しやすくなります。 飲んだあとはできるだけ歯を磨くか、口をゆすいで、お口の中に長時間とどまらないように注意しましょう。
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師か歯科衛生士によって行われるホワイトニングのことです。 オフィスホワイトニングのメリットには以下のものが挙げられます。 ①施術時間が短い ホームホワイトニングの場合は、1日に2時間マウスピースを装着し、それを2週間ほど続けなければなりません。 一方オフィスホワイトニングの場合は、1回1時間の施術で効果を得ることができます。 オフィスホワイトニングは、今すぐにホワイトニングしたいという方に向いています。 ②手間がかからない オフィスホワイトニングは、専門家に施術してもらうため、自分で何かをする必要はありません。 めんどくさがりな方にもオススメです。
むし歯ばかり注目されがちですが、歯周病も放っておくと歯を失うことに繋がります。
歯周病の初期では、歯茎の腫れや出血などがみられます。
この段階で治療を受けなければ、次第に進行して歯槽骨という歯の土台が溶けていき、やがて歯を支えることができなくなるのです。
土台がしっかりしていない歯は次第にぐらつくようになり、やがて抜けてしまいます。
むし歯は、むし歯菌が糖をエサに酸を作りだし、歯を溶かすものです。
そのため、エサとなる糖を取り除けば、むし歯を予防できます。
ただし、むし歯菌そのものを排除することはできないため、歯磨きだけでは予防できません。
むし歯には特効薬がないため、定期的に歯科医院で健診を受けて、むし歯を早期発見することが大切です。
また、単に歯磨きをするのではなく、丁寧に歯磨きする必要があります。
歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども使い、口の中の糖や汚れをしっかり取り除いてください。
はい、目に見えない細菌を殺菌するために、入れ歯洗浄剤を使用しましょう。 入れ歯は、清潔に使わなければ細菌の温床になります。 汚れを放置するなら、入れ歯にカビが生えます。 口の中もカンジダ菌と呼ばれるカビの一種が増殖し、歯茎に炎症が起きる原因となります。 入れ歯洗浄剤を使用するときは、入れ歯を外して義歯ブラシで磨いてから、洗浄液につけましょう。 製品によって異なるため、洗浄液は使用方法に従って作るようにしてください。 1日1回夜に使用するようにしましょう。 指定時間、洗浄液につけ終わったら水ですすぎ、水を張ったケースに入れ歯を入れてください。 朝起きてからもう一度入れ歯をよく洗ってから、装着してください。
いいえ、マウスウォッシュを使用する前は、必ず歯磨きしましょう。 マウスウォッシュとはデンタルリンスとも呼ばれている、オーラルケア用品のひとつです。 歯磨きでは落としきれない細菌の繁殖を、抑えてくれます。 マウスウォッシュは、洗口剤と液体ハミガキに大きく分類されます。 洗口剤を使用する場合は、必ず歯磨きをして口の中の汚れを落としてから使用してください。 歯磨きをせずに使用するなら、汚れた床にそのままワックスをかけるのと同じで、良い効果を得ることができません。 歯磨きをしてから、最後の仕上げとして使用しましょう。 一番効果的なタイミングは、夜寝る前に使用することです。 そうすることにより、寝ている間に菌が繁殖するのを抑えてくれます。
以下の歯ぎしりセルフチェックを、参考にしてみてください。
1.朝起きると、顎がだるい 2.頬の内側の粘膜に白っぽい線がある 3.普段無意識に歯を食いしばっていることがある 4.鏡で歯を見るとヒビがあったり、欠けたり、すり減っている部分がある 5.冷たいものを飲むと歯がしみる 6.歯科医院で治療した詰め物がよく外れる 7.肩こりや頭痛に悩まされている
以上の項目に心当たりのある方は、歯ぎしりをしている可能性があります。 歯ぎしりは寝ている間に無意識に行われるため、自分で気づくのはなかなか難しいです。
“ギリギリ”と音をたてるものであれば周りの人から指摘されやすいですが、食いしばっている場合は音が出ないため、周りの人も気づかないかもしれません。
歯ぎしりは無意識に行われるため、自分の体重以上の力が歯や顎にかかります。
そのため、朝起きると顎がだるく感じたり、歯にヒビが入ることがあります。また、肩こりや頭痛の原因となることもあるのです。
上の項目に当てはまるからといって必ずしも歯ぎしりをしているとは限りませんが、心当たりのある方は一度歯科医院で相談してもらうと良いでしょう。
訪問歯科では、次のようなことをします。 ・治療 虫歯や歯周病などを治療します。 ・入れ歯 入れ歯の作製や修理、調整まで訪問歯科で対応できます。 ・口腔ケア 口の中をキレイにして、誤嚥性肺炎などの感染症を防ぎます。 ・口腔ケアの指導 普段から、どのように口腔ケアをすればいいのか指導します。 ・摂食嚥下障害のリハビリ うまく飲み込めない方を対象に、リハビリを行います。 このように、歯科医院で受ける治療と訪問歯科で受ける治療や指導の内容に違いはありません。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分のニーズに合ったものを使用しましょう。 手用歯ブラシとは、一般的に使用されている手で磨く通常の歯ブラシのことです。 一方、電動歯ブラシはブラシの部分が振動することによって汚れを落としてくれます。 手用ブラシは、安価だったり細かいところまで磨けるなどのメリットがある一方で、正しい磨き方を習得するのが難しいというデメリットがあります。 逆に電動ブラシは、手が不自由な方や短時間で歯磨きしたい方にはおすすめです。 しかし当て方によっては歯茎を傷つけてしまったり、細かい部分に汚れが残りやすい、高価などのデメリットがあります。 それぞれのメリット・デメリットを考えて、自分に合ったものを選びましょう。 そしてどちらを選ぶにしても、かかりつけ歯科医院の歯科衛生士から、ブラッシング指導を受けて正しい歯磨きの仕方を習得しましょう。
インプラント治療は、もともと入院の必要はありません。稀な症例では入院が必要になることもありませんが、基本的に入院せずに受けられます。ただし、インプラント治療後には、生活の制限があります。食事は普段どおり摂れますが、2~3日は硬いものや刺激物を避けてください。また、激しい運動や重労働は、傷に悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ安静に過ごしましょう。
薬を一時的に使用することはありますが、薬だけで治すことはできません。 近年、“ジスロマック”と呼ばれる抗生物質が歯周病治療に使用される場合があります。 この薬は持続効果が長いため、3日間服用するなら7日間効果が持続します。 ジスロマックはマイコプラズマ肺炎や副鼻腔炎などの病気にも使用されます。 この抗生物質を使用することによって、歯周ポケットの奥の方にまで生息する菌を減らすことができます。 しかし歯周病の原因は、プラークの中に含まれる歯周病菌です。 いくら薬を服用していたとしても、毎日の歯磨きなどの口腔ケアを怠っていては歯周病を治すことはできません。 歯周ポケットの中に潜む歯石も、歯科医院で専用の機械を使用して落としてもらう必要もあります。 薬だけで歯周病を治すことはできないのです。 適切な治療、適切なケアをして歯周病を改善していきましょう。
歯科医師や歯科衛生士から「歯石が付きやすいですね」と言われたことがあるかもしれません。 歯石があまりつかない方もいれば、すぐに付いてしまう方もいます。 特に下の前歯の裏側は唾液の出口が近くにあるため、汚れがついていると歯石に変わってしまいやすいところです。 歯石が付きやすい人の特徴にはいくつかの要因が考えられます。 ① 唾液量が少ない 唾液には自浄作用があります。 唾液が多ければ、歯についた汚れもある程度落としてくれますが、少なければ汚れが洗い流されないため歯石に変わってしまいます。 ② 唾液の成分 唾液の中にカルシウムなどのミネラル成分が多い方は、虫歯予防になる再石灰化作用が大きいです。 その一方で、歯についたプラーク(歯垢)にもミネラル成分が沈着すると歯石になるため、すぐに歯石ができてしまいます。 ③ 清掃不良 汚れが歯に残っていれば、歯石になってしまいます。 ④ 舌小帯が短い 舌小帯とは、舌の下側にあるヒダのことです。このヒダが短いと舌が前歯の裏側に付かないため、汚れが押し出されることなく歯石になりやすいです。 唾液が少ない方は、唾液腺マッサージをして唾液の分泌を促しましょう。 そして歯磨きやデンタルフロスを使用して、汚れをしっかり落としましょう。
歯を失う原因と言えば、むし歯を想像する方が多いでしょう。しかし、実際には歯を失う原因で最も多いのは歯周病なのです。歯周病になると、歯茎からの出血や口臭などの症状が現れます。放置すると、歯を支える歯槽骨にまで炎症が広がり、歯がぐらつくようになります。さらに放置すると、歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病の恐いところは、むし歯と同じく自覚症状に乏しいことです。気づいたときには大きく進行しているケースが多いため、定期的に歯科医師のチェックを受ける必要があります。 また、歯周病は糖尿病や動脈硬化、肺炎、心筋梗塞や脳梗塞などとの関係があるといわれています。このように、全身の病気に繋がる恐れがあるため、できるだけ早く治療することが大切です。
むし歯を放置すると、歯がどんどん溶かされていきます。小さなむし歯であれば、唾液が持つ再石灰化という作用で修復される可能性がありますが、進行するとむし歯になったところを削る必要があります。小さなむし歯であれば、小さく削るだけで治療できるため、歯への影響を抑えられます。しかし、進行すると歯の神経にまで達し、激しい痛みを引き起こすのです。しばらくすると神経が死んでしまい、痛みがなくなります。この段階で治療をしても、歯への栄養の供給が低下し、歯がもろくなります。その結果、歯がぐらつくようになり、抜糸を余儀なくされるのです。 つまり、むし歯を早めに治療しなければ、歯を失うことに繋がるということです。また、進行するほどに治療に時間がかかるようになるため、医療費も高くなります。このように、健康面と経済面の両方に負担がかかるため、むし歯は早めに治療することが大切です。
歯周病は若い人、子どもであってもなる可能性のある感染症です。
歯周病と聞くと、年をとってからなる病気だと思われている方は多いです。30代以上の5人に4人が感染していると言われています。
しかし、若い人であっても歯周病になる可能性は十分あります。
歯周病の主な原因は、お口の中の歯周病菌です。この菌が出す毒素によって、歯ぐきが腫れてくるのが歯周病の始まりの「歯肉炎」です。
まだ自分で歯磨きがしっかりとできていないお子さんが歯肉炎になってしまうケースは多いです。
また十代になると部活動や塾などで生活習慣が乱れるため、歯磨きがおろそかになり、歯ぐきが腫れてしまう方もおられます。
つまりお口の中が汚れていれば、どんな年齢の人でも歯周病になることはあるのです。
自分はまだ若いと思って油断するのは危険なことです。
生活が忙しくても毎日ていねいに歯を磨く事を意識しましょう。またお子さんをお持ちの方は、できるだけ小学校を卒業するまでは仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。
矯正器具に慣れるまでは、食事の摂りづらさを感じる人もいます。特に、矯正開始すぐは痛みを感じることもあるため、食べられるものが制限されます。しかしながら、矯正を始めて1~2週間ほどで慣れて、問題なく食事を摂れるようになることがほとんどです。遅くとも、1ヶ月程度で食事への影響を感じなくなるでしょう。 ただし、キャラメルや餅など粘着性の食べ物は、矯正器具にからまってしまう恐れがあるため、避けてください。絶対に食べてはいけないわけではありませんが、粘着性の食べ物が矯正器具にからむと、器具が外れることもあるため注意しましょう。
永久歯は28本、親知らずまで含めると32本あります。
乳歯は全部で20本です。
乳歯はだいたい生後6ヶ月頃から生え始め、2歳6ヶ月~3歳頃に生え揃います。
永久歯は6歳前後から生え始め、遅い人でも中学卒業までには第二大臼歯まで生え揃います。
親知らずは20歳以降に生えてきますが、人によっては親知らずがないこともあります。
また存在していても骨の中に埋まっていたり、生えてくる角度によっては一生出てこないこともあります。
ドライマウスの症状を軽減するためには、原因を取り除かなければなりません。加齢や女性ホルモンの減少などを防ぐことはできませんが、生活習慣の改善やストレスケアなどはできます。具体的な方法は次のとおりです。 ・よく噛んで食べる 唾液の分泌を促すために、食べ物をよく噛みましょう。唾液が少なくなると食べ物を飲み込みづらくなるため、あまり噛まなくていい柔らかいものを好むようになります。ドライマウスの症状を悪化させることに繋がるため、柔らかいものを食べるときもしっかり噛むようにしてください。 ・唾液の分泌を促すものを食べる 柑橘類や梅干しなどを食べると、唾液の分泌を促せます。また、何度も噛むガムも唾液の分泌を促せるのでおすすめです。ただし、砂糖が入っているガムは、口の中に糖分が留まることで虫歯のリスクが高まるため、無糖のものを選びましょう。 ・口の中を保湿する こまめに水やお茶を飲むことで、乾燥を防ぐことができます。しかし、限界があるので、ひどいドライマウスの場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。 ・部屋を乾燥させない 加湿器などを使って、部屋を乾燥させないようにしましょう。特に、冬は乾燥しやすいため注意が必要です。
日本歯科医学会が厚生労働省に委託されて行ってる、歯科保健医療情報収集等事業の調査によると、上顎のインプラントの10~15年生存率は90%ほどです。 下顎の場合は、94%ほどでした。 10年以内にトラブルを抱える割合は、全体の10%程度です。 インプラントの寿命に大きく関わるのは、手術を行った担当の歯科医師の技術と、その後のメンテナンスです。 歯科医師の技術が未熟であれば、インプラントをしたあとにトラブルを抱える確率は高くなるでしょう。 値段ではなく、経験や実績のある歯科医院を選ぶことは大切です。 インプラントが終わったあとも、定期的にメンテナンスをしなければなりません。 インプラントが虫歯になることはありませんが、適切なケアがされていなければ歯周病になることはあります。 これを“インプラント周囲炎”といいます。 ?日のご自身によるケア、そして状態に応じた歯科医院での定期メンテナンスを受けて、健康な状態を保ちましょう。
歯周病の疑いがあります。 歯周病とは、口腔内の歯周病菌によって歯を支えている歯槽骨が徐々に溶かされていく炎症性疾患です。 歯周病はまず、歯肉炎から始まります。 歯肉炎とは、炎症が歯茎のみに現れている状態です。 歯周病菌の出す毒素によって、歯茎に炎症が起きると歯茎が腫れるため、歯磨きをすると出血します。 歯磨き時の出血は歯周病のサインなのです。 他にも誤ったブラッシングによって歯茎に傷をつけてしまった場合も、出血する場合があります。 自分で傷を作っているため、歯磨きをすると痛みを感じることが多いです。 健康な歯茎の場合は、歯磨きをしても出血することはありません。 出血した場合は、早めに歯科医院を受信して歯茎の状態を検査してもらいましょう。
喫煙する人は喫煙習慣がない人と比べて、3倍も歯周病になりやすいと言われています。 歯周病の直接の原因は細菌の塊であるプラークですが、タバコは歯周病のリスクファクターです。 タバコが歯周病を悪化させる原因には、以下のものが考えられます。 ①タバコの中に含まれるニコチンが歯茎の血管を収縮させるため、歯茎に必要な栄養や酸素が行き渡らない ②歯周病菌と戦う白血球の働きを弱める ③歯茎の修復に必要な細胞の働きを弱める ④歯周病菌が繁殖するのに好条件の環境を作る タバコは百害あって一利なしです。 難しいとは思いますが、徐々に禁煙を目指しましょう。
1ヶ月ごとに新しいものに変えましょう。 毎日使っている歯ブラシは、実は細菌が繁殖しやすい環境にあります。 また、歯ブラシの毛先が消耗してくると、本来の清掃能力が失われてしまいます。 ある調査によると、新品の歯ブラシで磨いた場合と、毛先がヘタってしまった歯ブラシでは、汚れの除去効率が6割程度になったという結果もあります。 そのため、出来るだけ毎月交換するようにしましょう。 しかし、1ヶ月経っていなくても毛先が広がっているなら、新しいものに交換した方が良いでしょう。 1ヶ月経たずに毛先が広がってしまう方は、磨く力が強いと考えられます。手首に力を抜いて優しく磨くようにしましょう。
ドライマウスは、加齢や女性ホルモンの分泌の低下の原因の他に、次のような原因が挙げられます。 ・ストレス 身体の機能は、自律神経によって調節されています。唾液を分泌する唾液腺も自律神経で調節されているため、自律神経が乱れると、唾液の分泌量が減少します。自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、リラックスしているときに優位になる副交感神経で成り立っており、ストレスを受けると交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減少するのです。 ・生活習慣の問題 よく噛まずに飲み込むなど早食いの人は、咀嚼によって唾液腺が十分に刺激されないため、唾液の分泌が少なくなります。また、喫煙も唾液の分泌量を減らす原因のため、できるだけ本数を減らすことが大切です。 ・病気によるもの 糖尿病や甲状腺の病気などによって、唾液量が減る場合があります。また、自分の免疫細胞が身体の組織を攻撃する自己免疫疾患のシェーグレン症候群では、唾液腺に炎症が起きて唾液が出にくくなります。 ・薬の副作用 抗うつ剤や降圧剤、睡眠薬などには、副作用として唾液の分泌を減少させるものがあります。
います。不必要な治療をされたとして説明を求めたところ、業務妨害をされたなどといい、訴訟を起こした歯科医師が逮捕されています。実際に、その歯科医院に通ったことがある人によると、削る必要がない歯を何本も削られたそうです。そして、領収書に明細が記載されておらず、どのような治療をしたのかわからなくなっていました。心配になった患者さんが他の歯科医院を受診したところ、歯を削る必要がなかったことが判明しました。このように、治療費を搾取するために、悪質な診療をする歯科医師もいるため注意が必要です。歯に不必要な治療を施されても、素人では気づくにくいです。そのため、診療に関して、少しでも違和感がある場合は、他の歯科医院を受診したり、治療の根拠を尋ねたりしましょう。
6歳臼歯とは、第一大臼歯とも呼ばれる永久歯のことです。
個人差はありますが、多くの場合1番はじめに生えてくる永久歯です。
6歳頃に一番奥の乳臼歯のさらに奥から、歯ぐきを突き破って生えてきます。
気づかない間に生えてくることも多く、むし歯になりやすい歯でもあります。
6歳臼歯をむし歯にしないために、以下のことを実践しましょう。
①フッ化物塗布をする 歯科医院で定期的に高濃度のフッ化物を塗ってもらいましょう。
②フッ素入りの歯磨き粉を使用する 6歳以下のお子さんの場合は、フッ素濃度が1000ppm以下のものを使用しましょう。 6歳以上であれば、1000ppm以上の歯磨き粉でも問題ありません。
③シーラントをする シーラントとは、磨きにくい奥歯の溝をプラスチックで埋めるむし歯予防の方法です。
④ブラッシング指導を受ける 歯科衛生士から正しいブラッシング方法を、お子さんに指導してもらいましょう。
⑤仕上げ磨きをする 6歳ごろのお子さんは、まだまだ一人では磨けません。毎晩保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。”
良い治療を受けたいのであれば、次の条件を満たす歯科医院を選びましょう。 ・十分な実績がある 歯科技術は、実績と比例して蓄積されていくため、十分な実績がある歯科医院を選ぶことが大切です。ただし、院長が実績豊富でも、実際に治療を行う他の歯科医師の実績が少ないケースもあるため、歯科医院に問い合わせておきましょう。 ・衛生管理ができている 手術室が用意されていたり、滅菌設備が整っていたりする歯科医院を選びましょう。また、院内が清潔に保たれていたり、空気清浄機が設置されていたりすることからも、衛生管理に対して高い意識を持っていることが伺えます。 ・インフォームドコンセントができている インフォームドコンセントとは、十分な説明を行い、疑問や不安を取り除いたうえで、歯科医師と患者の双方の同意をもって、治療へと進むことです。全ての医療において基本であるとされているため、インフォームドコンセントができていない歯科医院には注意が必要です。
主に奥歯の溝、歯と歯の間、そして歯と歯ぐきの境目(歯頸部)の3ヶ所です。
この3ヶ所は、“三大不潔域”と呼ばれています。
むし歯になりやすいトップ3の場所なのです。
①奥歯の溝 奥歯には細かな溝があります。 人によってこの溝が深かったり、浅かったりします。 この溝の中まではなかなか歯ブラシの毛先が届かないため、汚れが溜まってむし歯になりやすいです。
②歯と歯の間 歯と歯の間は歯ブラシでは磨けないところです。 デンタルフロスか、歯間ブラシの使用が必要です。
③歯と歯ぐきの境目 歯と歯ぐきの境目は、磨き残しが多いところです。 また年齢が上がるにつれて歯ぐきが下がり、根っこが露出します。 ここは歯の表面のエナメル質よりも柔らかい組織のため、むし歯になりやすいです。
矯正器具は目立つものですが、審美性を加味したブラケットもあります。白色や透明、半透明のため、目立ちにくくなっています。プラスチックやセラミック、ジルコニアなど様々な素材のものがあります。それぞれの特性を踏まえ、ご自身に合ったものを使いましょう。また、ブラケットではなくマウスピースを使った矯正方法もあります。透明のマウスピースを装着し、少しずつ歯を動かしていきます。ただし、ブラケット矯正よりも矯正力が低く、適用できる症例が限られるため、使用できるかどうかは診察を受けなければわかりません。その反面、自由に取り外せることで、食事への支障を抑えられるというメリットもあります。 矯正器具は、目立ちやすさだけではなく、仕上がりの希望や予算などを踏まえ、歯科医師と相談したうえで決めましょう。
まずは歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して、お掃除しましょう。 年齢とともに歯と歯の間にものが挟まりやすくなったな、と感じることがあると思います。 若いときと比べて歯ぐきの位置が下がり、食べ物が挟まりやすくなることが多いです。 つまようじで取ろうとする方は多いですが歯茎を傷つける恐れもあるので、歯間ブラシかデンタルフロスを使いましょう。 いつも物が挟まっていると歯茎が腫れてきたり、虫歯になりやすくなったりします。 歯科医院で物が挟まりづらくしてもらうことも出来ます。 冠(クラウン)や詰め物が入っているところであれば、新しいものに変えて歯と歯の間をきつくしてもらうこともできるかもしれません。 気になる方は一度歯科医院で相談してみましょう。
入れ歯は、最初から完全に合うわけではありません。調整をくり返すことで、口の中に合った状態へと整えていきます。しかし、最初から入れ歯が全く合わない場合は、十分にカウンセリングができていなかったり、調整の工程を省略したりしている可能性があります。また、入れ歯を作る技工士の技術不足も考えられるでしょう。実際に入れ歯を作らなければ歯科医師や技工士の質はわかりませんが、入れ歯にどれだけ力を入れているか、調整に関して高い意識を持っているか確認しておくことが大切です。 また、使用しているうちに入れ歯が合わなくなった場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。また、入れ歯が汚れていると、口の中の状態と合わなくなることがあるため、毎日適切にケアしてください。合わない入れ歯を使い続けると、食事に支障をきたしたり、歯に負担がかかったりするため、早めに歯科医院を受診しましょう。
局所麻酔法、精神鎮静法、全身麻酔の3種類あります。
①局所麻酔法
一般的に使われる、歯科の麻酔方法です。
局所麻酔方法には3つの方法があります。
1.表面麻酔 歯ぐきの表面に麻酔薬を塗って、表面の感覚を麻痺させます。 これによって、その後の注射針の痛みが軽減されます。
2.浸潤麻酔 痛みを留めたい部分の歯ぐきに注射して、麻酔液を浸潤させて痛みの感覚を麻痺させます。
3.伝達麻酔 下の奥歯は麻酔が聞きにくい場合があるため、下顎にある神経に麻酔を聞かせる方法です。 より広範囲に麻酔の効果を得られます。
②精神鎮静法 歯科治療の緊張を和らげるために使用される麻酔方法です。 吸入鎮静法と、静脈内鎮静法があります。
③全身麻酔 おおがかりな口腔外科手術や、矯正治療の際に使用されます。
乳歯の虫歯を放置することは危険です。必ず治療するようにしましょう。 乳歯はどうせ抜けるから、虫歯を放置しても問題ないと考える方がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。 乳歯の虫歯を放置すると、以下のような危険があります。 ①永久歯に虫歯がうつる 乳歯に虫歯があると、後から続いて生えてくる永久歯に悪い影響を与える可能性があります。また歯と歯の間に虫歯ができている場合、隣に生えている ②歯並びに影響を与える 乳歯が虫歯になって早期に抜けてしまうと、その後に生えてくる永久歯のスペースがなくなり、歯並びが悪くなります。 ③顎の発達に影響を与える 乳歯が大きな虫歯になると、ちゃんと噛むことができなくなります。顎や顔の筋肉の発達を妨げます。 ④カリエスリスクが高まる 乳歯の虫歯を放置すると、口の中で虫歯菌が繁殖し続けます。虫歯を作りやすい環境ができてしまい、他の歯も虫歯になる確率が高くなります。
心配する必要はありません。 発育空隙と呼ばれる正常な成長過程のひとつです。 4~5歳のお子さんの歯の隙間が空いてきたと、心配される親御さんは多くいます。 乳歯は2~3歳ごろには、生え揃います。 その後も顎の成長は続くため、始めはきれいな歯並びをしていても徐々に隙間が空いてきます。 これは正常な成長過程のひとつのため、心配する必要はありません。 むしろ隙間が空いてくれなければ、永久歯が生えてくる時にスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなってしまいます。 顎の成長を促すためにも、歯ごたえのある食事を食べさせてあげましょう。
歯並びが悪いと、どんなトラブルが起きますか?
歯並びが悪いと口の中のトラブルだけでなく、全身の健康にも影響を与えます。
①むし歯になりやすい
歯磨きが難しいため、汚れが溜まってむし歯になりやすいです。
②歯周病になりやすい
①と同じく、歯磨きが難しいため歯周病になりやすいです。
③顔がゆがむ
噛みあわせがズレるため、片側で噛むくせが付きやすくなります。
そうするとよく使う側の筋肉が発達するため、顔がゆがみやすくなります。
④顎関節症になりやすい
噛みあわせのズレによって顎に負担がかかるため、顎関節症を引き起こしやすくなります。
⑤肩こり、腰痛、頭痛
噛みあわせがズレると、全身のバランスも崩れます。
猫背になったり、片側に傾いたりしやすいため肩こり、腰痛、頭痛の原因となります。
インプラントの1回法と2回法は、好みの前に患者さんの状態をもとに選びます。1回法は、顎の骨に十分な厚さと高さがあり、骨移植の必要がない場合に適用可能となります。そして、2回法は骨の量が不足しているために骨移植が必要な場合の他、歯周組織の欠損、感染の恐れがあるケースなどに適用されます。 2回法は、より安全な方法と言えますが、だからといって1回法が失敗しやすい訳ではありません。1回法は、1回の手術でインプラントを埋め込み、アタッチメントを繋げることができるため、時間的なメリットがあります。どちらを選ぶかは、患者さんの状態や希望を踏まえ、歯科医師と相談して決めましょう。
訪問歯科の対象となるのは、歯科医師により通院が困難であると判断された患者です。忙しくて通えない、交通費を抑えたいといったケースには適用されないため注意しましょう。 また、訪問歯科は、受診した場合よりも医療費が高くなります。診療費と指導費、治療費の合計が費用となり、いずれにも保険が適用されます。また、要支援・要介護の場合は、指導費に介護保険が適用されるため、さらに費用負担を抑えられるのです。
むし歯は、痛くなる前に治療を受けることが大切です。
むし歯になると、歯の表面のエナメル質が溶かされます。
やがて、歯に穴が開き、黒い見た目の虫歯となるのです。
こうなると、歯を削らなければなりません。
また、歯に穴が開いただけでは痛みを感じないため、気づけないケースもあります。
さらにむし歯が進行すると、象牙質が破壊されます。
この時点でも痛みを感じないことが多いのです。
そして、歯髄という歯の神経や血管があるところにむし歯菌が侵入すると、ようやく痛みが起こります。
この痛みは非常に強く、すぐに治療が必要です。
場合によっては、神経を取り除く治療が必要となり、歯がもろくなります。
歯がもろくなれば、抜けやすくなるため、言うなれば手遅れともいえるのです。
歯ぎしりすると、さまざまな悪影響がお口の中だけでなく、体にも現れてきます。 寝ている間の歯ぎしりは無意識のうちに行われているため、体重以上の力が歯や顎にかかります。 以下のような口腔への悪影響が考えられます。 ・歯がすり減る(咬耗) ・歯にヒビが入る ・歯が折れる ・詰め物が外れやすい、割れやすい ・顎関節症が起こりやすい ・歯周病が悪化する ・知覚過敏が起きる 歯ぎしりの悪影響は口腔だけでなく、全身にも及びます。 筋肉が緊張するため、肩こりや頭痛、めまいなどが起こりやすいです。 たかが歯ぎしりだと軽くみることなく、一度歯科医院で検査し、マウスピースの作製などをして口腔への負担を軽減させていきましょう。
いくつかありますが、部分入れ歯を使用している方は特にバネのところを注意して磨きましょう。
入れ歯を磨くときに注意してほしいことはいくつかあります。
1.入れ歯を外して磨く ときどき入れ歯をお口の中に入れたまま歯ブラシで磨く方がおられます。しかし、それでは汚れをしっかりと落とすことができません。必ず外してから磨きましょう。
2.歯磨き粉を使用しない 入れ歯を磨くとき、歯磨き粉は絶対に使用しないでください。歯磨き粉の中には研磨剤が含まれており、入れ歯に傷をつけてしまいます。その傷から菌が繁殖する可能性がありますので、歯磨き粉は使用しないでください。
3.お湯を使用しない 熱湯消毒と考えて、お湯をかける方がおられますが、入れ歯が変形する原因になります。絶対にお湯はかけないでください。洗うときは水を使用しましょう。
4.バネの部分は重点的に磨く バネの周りは汚れが溜まりやすいところです。注意して磨きましょう。
5.粘膜部分も磨く 入れ歯の歯の部分だけではなく、お口の粘膜に触れるところも磨いてください。ヌメリがなくなるまで磨きましょう。
6.入れ歯洗浄剤を使用する 1日1回、できれば夜に入れ歯洗浄剤を使用して、目に見えない汚れを落としましょう。このとき、必ず入れ歯をブラシで洗ってから、液につけるようにしましょう。
入れ歯の不便さは様々ですが、主に次のようなことが挙げられます。 ・噛む力が弱い 歯の土台がしっかりしていないため、天然の歯の約5分の1しか噛む力を発揮できません。硬いものやスルメなどを噛み切ることができず、好きなものを食べられなくなります。また、硬いものは細かくしておくことで食べられますが、調理の手間がかかります。 ・入れ歯に食べ物がくっつきやすい 餅やガムなどの粘着性のある食べ物がくっつきやすく、不快感に悩まされやすくなります。 ・会話のときに外れる心配がある 入れ歯をつけた状態で会話をしたり、口を開けたりすると、外れる場合があります。 ・常に違和感がある 入れ歯は、口の中の状態に合わせて調整しますが、それでも違和感を完全に取り除くことは困難です。 ・口臭の原因になる 入れ歯は、専用の洗浄剤で毎日洗いますが、それでも臭いを完全に取り除くことはできません。そのため、口臭の原因になります。
可能です。歯科のレントゲン写真の放射線量はごくわずかだからです。 レントゲン写真を撮ると、お腹の赤ちゃんへの影響を心配される方は多いです。 しかし歯科のレントゲン写真の放射線量はごくわずかですし、口腔とお腹は距離も離れているため、胎児への影響はないと言われています。 ただし妊娠前期はさまざまな影響を受けやすく、母体の体調も安定していないため、妊娠中期から治療を行います。 妊娠の可能性、または妊娠中の方は治療の前に歯科医師に伝えておきましょう。
むし歯菌が酸を生み出すために必要な糖は、歯磨きで取り除けます。そのため、食後はすぐ歯磨きした方がいいでしょう。食後すぐに歯を磨くと歯が溶ける噂がありますが、これは間違いなので注意が必要です。食後、すぐに歯を磨くと歯が溶ける説は、酸性の飲食物によって歯が溶かされる酸蝕症によるものです。食後すぐに歯磨きをすると、酸性の飲食物によってエナメル質が溶かされた歯を摩擦することになり、歯にダメージを与えると言うのです。 確かに、酸蝕症の状態でゴシゴシと歯を磨くと歯にダメージが及ぶ可能性があります。しかし、飲食物を口にした段階で、唾液によって酸が中和されるため、一般的な食事によって酸蝕症になることはありません。
虫歯治療や歯周病治療は保険適用ですが、自費診療の治療もあります。
自費診療の治療費は、歯科医院が自由に決められるため、相場から大きく外れた高額な治療を提供している歯科医院もあります。
治療費が高いからといって、良い治療を受けられるとは限りません。
治療費には、使用する医療機器や素材、技術、広告費などが含まれています。
素材や医療機器が高価だからといって、それを使う歯科医師の技術が高いとは限りません。
そのため、「治療費が高い=良い治療」というわけではないのです。
もちろん、見た目が自然の歯に近いなど、メリットがあることは事実です。
そのため、治療費と効果を比べて、納得できる治療を受けることが大切です。
自費診療の詰め物や被せ物は、保険適用のものよりも見た目が良かったり、強度が天然の歯に近かったりすることが特徴です。見た目が良い場合、口の中が見えたときに歯の治療痕を気にする必要がなくなります。例えば、銀歯は保険適用で安く使用できますが、一瞬だけ口の中が見えるだけでも歯の治療を受けたことがわかってしまうでしょう。 自費診療のオールセラミックなどは、天然の歯に近い白い見た目をしているため、よく観察しなければ判断できません。金歯に関しては、目立つものの機能性に優れているため、銀歯よりもメリットがあります。治療したことを知られたくない場合は、見た目が天然の歯に近いものを選ぶといいでしょう。
ブリッジは、失った歯の部分の隣の歯を削り、橋をかけるように義歯を入れる治療法です。
健康な歯を削ることになるというデメリットがあります。
入れ歯は取り外し可能ですが、ブリッジは取り外しができません。
そのため、入れ歯よりも手軽というわけではないのです。
ただし、比較的スムーズに作れるため、少しでも早く義歯を入れたいという方におすすめです。
歯周病菌は、歯垢が原因です。
そのため、歯磨きで歯垢を取り除くことで歯周病を予防できます。
しかし、歯ブラシでは歯の面を磨くことはできても、歯と歯の間まで磨くことができません。
そのため、歯間ブラシやデンタルフロスで、口の中のすみずみまで丁寧に磨く必要があります。
また、歯をしっかり磨くために電動歯ブラシを使う方もいますが、電動歯ブラシでは細かいところまで丁寧に磨くことができません。
それどころか、歯の表面を傷つけてしまう恐れもあります。
大切なのは、力強く磨くのではなく丁寧に磨くことです。
いいえ、キシリトールガムを食べていても、歯磨きをしていなければ虫歯はできます。 よくTVCMなどで、キシリトールを食べて虫歯を予防しましょうと言われています。 あたかもキシリトールを摂取していれば虫歯にならないと言わんばかりの印象を受けますが、それは間違いです。 キシリトールとは糖アルコールの一種で、代用甘味料として使われています。 糖アルコールの中でも甘みが強く、砂糖と同程度の甘みがあります。 虫歯菌はキシリトールを代謝することができないため、酸を作り出せません。 キシリトールは虫歯の原因を作り出さないため、むし歯予防に効果的なのです。 しかし私たちはキシリトールだけを食べて生活するわけにはいきません。 おやつを食べていないとしても、普段の食事の中には糖分が含まれているため、虫歯菌は酸を作り出します。 そのため、キシリトールガムやアメなどはたしかに虫歯の原因にはなりませんが、完全に虫歯を予防するものではありません。 またキシリトール100%のものでなければ虫歯を予防することはできませんが、市販されているものの多くはそうではありません。 食後は歯磨きをして、お口の中の汚れを落とす習慣をつけましょう。
歯が生えてきたタイミングで歯磨きを始めましょう。
個人差はありますが一般的に、生後6ヶ月すぎから下の前歯が生えてきます。
その後、上の前歯が生えてきます。歯が生えてきたら、歯磨きを始めるタイミングです。
しかしその前からお口の中を刺激して慣れさせてあげるなら、歯磨きを嫌がりにくくなります。
歯が生えてくる前から、お口の周りを触って刺激に慣れさせてあげましょう。
またミルクを飲んだあと、清潔なガーゼを指に巻いてお口の中を拭うようにしてください。
ガーゼで1日1回、お口の中の粘膜を軽く拭いてあげましょう。ただし、赤ちゃんが嫌がる場合は逆効果になりますので、無理に行わないようにしてください。
歯磨きをするときは、1本の歯に5秒ほど磨くだけでも十分です。
強く磨いてしまったり無理やり押し付けてしまうなら、歯磨きを嫌がるようになってしまいます。
この頃にたとえ歯磨きがうまくできなかったとしても、すぐにむし歯になることは基本的にありません。
ですから焦らず、赤ちゃんの機嫌の良いときに行うようにしましょう。
赤ちゃんと遊びながら、お口の中を触ることを慣れさせてあげると良いでしょう。
そもそも、ビフォーアフター写真は、一部例外を除き、歯科医院のホームページに載せてはいけません。これは、法律で定められていることです。法律を守らず、私腹を肥やすためにやっていることですので、良い歯科医院とは言えないでしょう。アフター写真を加工して、キレイに見せていたり、別の人の写真を載せていたりする可能性もあります。技術が無いとは限りませんが、トラブルを防ぐためにも、そういった歯科医院は避けることをおすすめします。
本当です。50歳以上の女性に起こりやすいとされています。これは、唾液の分泌に、女性ホルモンや加齢などが関係するためです。年齢を重ねると、口の周りの筋肉や歯が衰えることで、食べ物を噛む力が弱まります。唾液は、食べ物を噛むことで分泌されるため、咀嚼力の低下とともに唾液の分泌も低下するのです。そして、加齢によって、唾液の分泌量そのものも低下します。 男性よりも女性の方がドライマウスに悩まされやすいことには、女性ホルモンが関係しています。女性は、50歳前後になると閉経し、女性ホルモンの分泌が著しく低下します。女性ホルモンは唾液の分泌にも関係しているため、50歳前後でドライマウスにかかりやすくなるのです。